地域を知る 地域を学ぶ 地域を創る ~上川高校の学び~
上川高校の特色・魅力の一つに「地域のおとな」からの学びがあります。
総合的な探究の時間を中心に、上川町内からいろいろな経験や知識を持った「おとな」がリアルな話を生徒達に注入します。そこから生徒達は自ら考え、自ら行動することの大切さを学び成長していきます。
1月22日(水)
上川高校1・2年生を対象に、「大雪山国立公園の魅力と課題を考える」というテーマで、環境省大雪山国立公園管理事務所から杉本所長と高橋国立公園利用企画官をお招きし大雪山国立公園の成り立ちや魅力、現在の課題等について講話をしていただきました。
上川町といえばどんなイメージ?
多くの生徒は、大雪山、層雲峡、スキー、ジャンプ、ラーメン・・・。という答えが返ってきます。しかし、国立公園の魅力や課題についてはなかなか学ぶ機会がありません。
杉本所長からは「自然公園テスト」、高橋企画官からは「層雲峡QUIZ」という形式で、生徒は楽しく、そして地域の学びを実際に体験していました。
テストの一部を紹介します。
問題 北海道で指定された国立公園は7つある。公園名を答えてみよう。
①1934.12.4 指定 面積2番目に広い
②1934.12.4 指定 マリモが生育
③1949.5.16 指定 利用者が多い。観光地
④1964.6.1 指定 世界遺産
⑤1974.9.20 指定 最北
⑥1987.7.31 指定 丹頂鶴が有名
⑦2024.6.25 指定 面積が国内最大
語群 支笏洞爺 釧路湿原 阿寒摩周 大雪山
日高山脈襟裳十勝 利尻礼文サロベツ 知床
自分たちが住んでいる、通学している上川町にある大雪山国立公園。
90年の歴史、北海道で2番目に広い面積があるということを生徒は学んでいました。
問題 大雪山国立公園で取り組んだ方が良いと思われる活動を
次の候補の中から複数選んでください。
1 延長300㎞にも及ぶ登山道の整備補修
2 携帯トイレの普及や山のトイレ対策
3 インバウンド等オーバーツーリズム対策、紅葉期のマイカー規制
4 増えるエゾシカ、逃げないヒグマ対策
5 外来種(セイヨウマルハナバチ・オオハンゴンソウ等)対策
6 層雲峡など温泉地の魅力向上・活性化対策
7 ルールやマナー違反の指導、取り締まり
8 ビジターセンター・ヒグマ情報センターなど公園施設の維持管理
9 高山植物・高山蝶の調査・保護パトロール
10 自然情報の収集・発信
生徒からの発言
「全部じゃない?」
所長
「その通り」
生徒達は課題意識を的確に、そして大雪山国立公園の課題を見事に捉えていました。
ここからは生徒が「深い学び」を実際に体験していくチャンス。
地域が持つ課題をどうしたら改善・解決できるのか。
「探究していく学び」が地域を創る学びに繋がるはず。
地域を知り、地域を学び、地域を創る
こんなに身近に「素晴らしい学び」があると思うと羨ましいと感じてしまいました。